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ジャンポール・ゴルチエは1952年パリ郊外に生まれ、1970年、18歳の誕生日にピエール・カルダンのもとでキャリアをスタートさせた。
エステレル、パトゥー、そして再びカルダンで働いた後、自身のファッション・ハウスを立ち上げることを決意し、1976年にパリで初のショーを開催した。批評的にも商業的にも瞬く間に成功を収め、80年代初頭には最も話題の若手デザイナーの一人となった。 キャリアの初期から、美にはさまざまな側面があること、また思いがけないところから美は見出すことができると考えていた。メンズウェアは1984年に「Male Object」コレクションを発表し、1997年にはオートクチュール・コレクション「Gaultier Paris」をスタートさせるという夢を実現させた。2004年から2011年までエルメスのウィメンズウェアのデザイナーも務めた。 ゴルチエは、そのキャリアを通じて、ダンス、音楽、映画の分野でも活躍してきた。マドンナの「ブロンド・アンビション」ツアーの衣装は、大衆文化に忘れがたい印象を残した。映画界では、1989年の『コック、泥棒、その妻と愛人』でピーター・グリーンウェイと初タッグを組んだ。また、キャロとジュネの『The City Of Lost Children』、リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』、ペドロ・アルモドバルとは『キカ』、『バッド・エデュケーション』、『The Skin I Live In』の3作品で衣装デザインを担当している。 |
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映画監督、脚本家、女優。監督・脚本を務めた1999年公開の映画『エステサロン/ヴィーナス・ビューティ』は、フランス国内で130万枚以上のチケットを売り上げ、20カ国以上で配給、大成功を収めた。またセザール賞史上初となる監督賞を含む4部門を受賞、女性監督として初の快挙となった。2004年にはテレビシリーズ化され、30カ国以上で放送。その他の映画監督作に、カトリーヌ・ドヌーヴとウィリアム・ハート主演のセンチメンタルコメディ『逢いたくて』、ナタリー・バイ主演『Passe-Passe』、ソフィー・マルソーとパトリック・ブリュエルが共演したコメディ『ソフィー・マルソーのSEX,LOVE&セラピー』など。2004年、ドキュメンタリー『Les
Falbalas de Jean Paul Gaultier』を発表。ゴルチエから声をかけられ、本作で初めてステージの演出に挑戦。共同演出を務めた。
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ダンサー、振付家。フランスのノルマンディー生まれ。ヒップホップからコンテンポラリーダンスまで幅広いスタイルで、人間の身体を使った本能的で自然な動き、必要な動きに着想を得る。アンジュラン・プレルジョカージュとのダンス、マドンナとの世界ツアー『MDNA
Tour 2012』、ストロマエのMVと『Racine Carrée Tour』(2013)の振付、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ『Chaleur
Humaine Tour』やMV『Christine』『No Harm Is Done』『Jonathan』の振付、ミシェル・ベルジェとフランス・ギャルの曲で綴られたミュージカル『Résiste』などを手がけ、芸術の地形を探ることを楽しんでいる。『Résiste』で協働したプロデューサーのティエリー・スックを通して本作の依頼があり、振付家としてファッションに新たな地平を見いだした。
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演出家。ニュージーランドでキャリアをスタートし、80年代にオーストラリアに移住。2000~2011年までメルボルン・シアター・カンパニーの芸術監督を務める。新作、現代戯曲、シェイクスピアの古典、ミュージカル、オペラと多岐にわたり演出。ミュージカル作品に、『プリシラ』(16年以上世界各地で上演)、アンドリュー・ロイド=ウェバーの『ラブ・ネバー・ダイ』オーストラリア版(ユニバーサルが映像化。東京、ハンブルク、米国で上演)、『ローマで起こった奇妙な出来事』、『ユーリンタウン』、『キャバレー』、『カンパニー』、『レディース・イン・ブラック』(ヘルプマン賞受賞)、『カム・レイン・オア・カム・シャイン』、『ミュリエルの結婚』、シドニー・ハーバー・ステージで上演された『オペラ座の怪人』など。オペラ作品に、オペラ・オーストラリア『イタリアのトルコ人』『ファルスタッフ』『ラ・ボエーム』など。
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ラファエル・キオフィは、ポップで革新的なメディアやファッション、コメディの分野で活躍する作家。彼はウェブマガジン『スパンク・マガジン』を創設し、イラストレーターのシャルロット・ル・ボンと共に注目を集める。ファッションデザイナーのジャンポール・ゴルチエと意気投合し、彼のショーの司会や執筆を手がけるようになる。
ファッション誌やブランドとのコラボ、音楽アーティストのマネジメントなど幅広く活動しつつ、コメディ番組「カトリーヌとリリアーヌ」でも脚本を担当。最終的に、ゴルチエと共に「ファッション・フリーク・ショー」を手がけるまでに至った。 |
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パリのCentre des Arts Vivantsでダンスを学ぶ。2005年、初の振付作品『ディア・ドリー』をガラブリュ・シアターで制作。2012年にフランコ・ドラゴン・カンパニーに参加。2013〜2016年、ジュラーノ・ペパリーニ振付『ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター』でダーククイーンを演じる。2018年、本作にダンスキャプテンとして参加。その1年後にアシスタントディレクターに任命され、ディタ・フォン・ティース、カトリーヌ・ランジェ、ロッシ・デ・パルマなどのスターによる特別ゲストの登場シーンを演出。2019年、ナショナル・スクール・オブ・サーカス・アーツと協働し、『3025』の共同脚本と演出を手がけた。パリのThe
National lnstitute for Young Blind Peopleや、マカオのドラゴン・カンパニーのアーティストに向けてワークショップを行う。
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スウェーデンのストックホルムを拠点に活動。国内外の演劇、ミュージカル、ダンス、コンサート、ツアー、テレビ、イベントに携わる。ブロードウェイワールド南アフリカ賞を受賞。フルール・デュ・キャップ演劇賞の最優秀照明デザイン賞にノミネートされた。これまで手がけた作品に、『シカゴ』(ストックホルム)、ロックミュージカル『ノイズ』(ストックホルム)、『フォーエバー・ピアフ』(ストックホルム)、『シー・ラヴズ・ミー』(ヨンショーピング)、『ファッション・フリーク・ショー』(ロンドン、ロシア)、『プリシラ』(ストックホルム、南アフリカ、客船ノルウェージャン・エピック)、『マーダー・バラッド』(ストックホルム)、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(ストックホルム)、『ドロウジー・シャペロン』(ストックホルム)などがある。
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キーガン・カランは長年にわたり演劇やライブイベントに携わってきた。2014年にブリストル・オールド・ヴィック・シアター・スクールをコンポーザー&サウンド・デザイナーとして卒業して以来、映画、テレビ、劇場でのプロダクション・マネージメントやプロダクション・サウンド・ワークだけでなく、地域、ウェストエンド、国際的に複数のサウンド・デザインを手がけてきた。
これまでのサウンドデザインには、演劇 オリヴィエ賞を受賞した『Baby Reindeer』(Bush Theatre)、『Our Country's Good』(Tobacco Factory Theatres)、オリヴィエ賞を受賞した『Rotterdam』(Theatre503/Trafalgar Studios)、『My World Has Exploded A Little Bit』(Tristan Bates Theatre/Edinburgh Fringe)、『Infinity Pool』(Plymouth Fringe/Edinburgh Fringe)、『The Blues Brothers: Xmas Special』(ウエスト・エンド)、『Last Thursday』(プライム・シアター)、『Trip The Light Fantastic』(シアター・ウェスト/ブリストル・オールド・ヴィック)、『Living Quarters』(タバコ・ファクトリー/SATTF)、『140 Million Miles』(タバコ・ファクトリー/ザ・トラバース)、『Where We Are』(シアター・ロイヤル・バース)、『Blue Stockings and The Winter's Tale』(タバコ・ファクトリー)、『The Lion, The Witch and the Wardrobe』(レッドグレイブ)などがある。 |
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NIDA(シドニー)のデザイン科を卒業。舞台、映画、イベントなどのデザインに携わる。演劇作品に、『アルカディア』、『ソングス・フォア・ノバディーズ』、『ザ・シュガー・ハウス』、『ル・グラン・モール』、『プラウド』、『ユース・ウィズアウト・ゴッド』、『ザ・タップ・パック』、『イン・ザ・デプス・オブ・デッド・ラブ』、『テンダー・ナパーム』、『ビフォア・アンド・アフター』。ミュージカル作品に、『ミンマ』、『ザ・ライフ』、『スナーク狩り』。オペラ作品に、『椿姫』、『エフゲニー・オネーギン』、『エイシスとガラテア』、『オルフェオ』、『ヘンゼルとグレーテル』。映像・プロジェクション作品に、『ピーター・グライムズ』、『ザ・シュガー・ハウス』、『ジャンニ・スキッキ』、『ラ・ボエーム』。映画作品に、『Andy
X』、『スポイラーズ』、『Could Be Bad MPV』など。オフ・ウエストエンド・シアター・アワード最優秀衣裳デザイン賞受賞。
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映像作家・プロデューサー。ミリオスタジオの共同設立者。エリック・ソイエとジョエル・ポマーと『シンデレラ』をはじめ、幾度か仕事を重ねた。本作の映像を通して、観客をジャンポール・ゴルチエの独特な世界観に引き込みたいと考えた。「ステージで起こることを彩り、空想を誘うために映像を作った。誰もが異なる方法でパフォーマンスに自分を投影できるよう、過度に自分の知覚を働かせないように努めながら」。本作ではスクリーン、LEDウォール、プロジェクションと、様々な投影方法を展開。リハーサル時に一番気に入っていたのは手術台のシーン。ゴルチエが初めて創造に取り組み、その後の人生を決定づけた瞬間、まさに始まりを表す場面だからだとか。
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ミレーヌ・ファルメール、エティエンヌ・ダオ、ジャン=ジャック・ゴールドマン、ザジ、フローレンス・フォレスティなど、フランスのエンターテインメントにおける巨匠たちのショーを支える。30年のキャリアを経て、フランス有数のプロデューサーとなった。ジャンポール・ゴルチエとはショーで共に仕事をするうちに知り合い、ゴルチエからキャバレーから発想した新しいショーのアイディアを持ち込まれた。ファッション、音楽、映像の融合である本作の指揮をとる。「私の知る限り、これまでにはない作品。私たちはルールを捨て、ジャンルと専門性をミックスさせた」。ティエリーにとって、ゴルチエはデザイナー以上の存在。「私たちはアヴィニョン演劇祭で全てのショーを見て回った。ジャンポールは好奇心旺盛なだけでなく、ショービジネスのこともよく知っている。彼の参考にしているものや創作世界において、彼はデザイナーというよりアーティストだ」。
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演劇界で40年にわたるキャリアを持ち、約25年はプロデューサーとして活躍。大作ミュージカルのプロデュースと運営(ディズニーの『美女と野獣』、『ザ・ボーイ・フロム・オズ』、『ショーボート』)、海外ツアーも多数手がける(『タップドッグス』、『スラヴァのスノーショー』、『マムズ・ザ・ワード』、『ガムブーツ』、『フォッシー』、『マシュー・ボーンの白鳥の湖』)。オーストラリアで最も成功を収めた『プリシラ』のリードプロデューサー、マネージングパートナー。このヒット作は賞を多数受賞し、ウエストエンド、ブロードウェイなど30カ国135都市で上演。その他のプロデュース作品に、イングマール・ベルイマンの『鏡の中にある如く』、元兵士の実話に基づいた演劇『ザ・トゥー・ワールズ・オブ・チャーリーF』、ルイス・キャロルの『スナーク狩り』を現代に翻案した作品など。『ソングス・フォア・ノバディーズ』は、オリヴィエ賞にノミネートされた。
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エイベックスは、音楽、アニメ・映像、海外事業の3つの主要事業を展開する日本最大級のエンタテインメント・カンパニー。グループ会社であるエイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社は、主に音楽アーティストのライヴ・コンサートの制作プロデュース、チケットの販売、グッズの企画・販売を展開。『ULTRA
JAPAN』、『STAR ISLAND』等の大型イベントや演劇作品を数多くプロデュースおり、2022年より 『Jean Paul GAULTIER’s
FASHION FREAK SHOW』世界ツアーに参画し、世界各国で公演を手掛けている。
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プロダクション・マネージャー | : | 田中孝昭 |
営業 | : | 栗田敦子 |
台本翻訳 | : | 下平慶祐 |
舞台監督 | : | 齋藤英明 |
照明 | : | Andy Hinago |
映像 | : | 下園拓也 |
音響 | : | 瀬谷正夫 |
衣裳 | : | 佐藤憲也 |
ヘアメイク | : | 中原雅子 |
特効 | : | 酸京クラウド |
大道具 | : | 金井大道具 |
電源 | : | 三穂電気 |
宣伝 | : | 松葉かれん 浜口奈津子 高見 敦 フューチャーPR&MEDIA 砂本莉沙 |
制作コーディネーター | : | 大木麻未 |
アシスタントプロデューサー | : | 堤 渚 岡 美優里 山川彩子 |
プロデューサー | : | 三浦奏子 川池聡子 |
インターナショナルプロデューサー | : | 三浦沙奈弓 |
制作統括 | : | 山浦哲也 |
後援 | : | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
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主催 | : | ファッションフリークショー東京公演実行委員会![]() |